本日、熊本県立大学からの出張講義が行われました。
文学部から五島慶一准教授をお招きし、普通科特進コース一年生の生徒を対象に、芥川龍之介「羅生門」に関する講義をしていただきました。小説とはどういう文章なのかを作者と作品〈世界〉の関係から特徴づけ、小説特有の語り手という概念から作品の読解を行いました。「下人の行方は、誰も知らない」という末尾について、初出と決定稿の比較や、「誰が知らないのか?」という問いを立てて答えを考え、そして更にその答えについて「なぜ」と考えるという研究態度など、大学で行われる文学研究の一端を垣間見ることができ、生徒にも刺激的だったはずです。今回の講義をもとに、これまでとは違った読み方で本に接することができるはずです。
お忙しい中ご来校いただいた五島先生に厚くお礼申し上げます。