6/28(水)、文化講演会を実施しました。
正式名称は熊本日日新聞社・公益財団法人一ツ橋文芸教育振興会主催の「高校生のための文化講演会」ですが、今回は本校中学生も一緒に参加しました。
講師は、アジア・アフリカ・南米を中心に65か国以上の秘境を巡ってきたノンフィクション作家、高野秀行先生です。今回の講演においても、外国での体験談が大いに盛り込まれた、心惹かれるお話をしてくださいました。
最初の外国のインドではひょんなことからマザーテレサに会うという僥倖に恵まれたというお話から先生の世界に引き込まれていきました。
次は高野先生が文筆活動を始めるきっかけともなった、コンゴで「ムベンベ」を探したお話です。見せてくださった実際の映像も相まって生徒は大きなインパクトを受けていました。「飢え」の経験、「文化の違い」の衝撃などを通して学んだ、文化の違いとは考え方の違いであり、環境の違いであるという考え方が新鮮でした。
お話の最後には、多様化が進み外国人と共にいる環境が当たり前となりつつある中、日本人は自分の言いたいこと・やりたいことをはっきり伝えられるようになる必要があるとおっしゃいました。できるだけ若い時に外国に行き、できるだけ一人で行動してみてほしい、という言葉に心動かされた生徒も多数いることでしょう。
講演後、生徒会長から謝辞がありました。最後には、高野先生の著書を含む図書を寄贈していただきました。
新たな価値観や視野を育む、非常に有意義な講演会でした。講師の高野先生、また関係団体の皆様、ありがとうございました。